歯周病治療について

歯周病は、日本の成人の約80％が患っていると言われている、とても身近な病気です。
痛みなどの自覚症状がほとんどないため、知らないうちに進行し、気付いた時は既に遅く、歯を抜かなければならない…ということが多い、実はとても怖い病気なのです。
また、歯周病はお口の中だけではなく、糖尿病や心臓病などの全身疾患や、妊婦さんの早産、低体重児にも深く関係しています。
お口の健康はもちろん、全身の健康を守るためにも、歯科医院での定期検診を受けて、生活習慣を改善していきましょう。

歯周病について

歯周病は悪玉細菌、つまり歯周病菌による感染症です。
歯周病菌はバイオフィルムやプラークと呼ばれるバリヤに守られており、ご自分でのハミガキだけでは除去できません。

1. 歯周病の原因は悪玉細菌である歯周病菌バイオフィルム感染症です。
2. 歯を失う原因の１位は歯周病です。
   80歳での残存歯数は、日本は約8本米国は約15本、北欧は約20本。
3. 歯を失うと病気のドミノが待っている！？
   歯を失うことで様々な病気になるリスクが高くなってしまいます。
4. 歯周病は全身疾患（危機的な病）の第一歩です。
   歯周病菌は体内に入り、脳梗塞、心臓病、糖尿病などの原因になります。
5. 歯周病は家族に感染するリスクがあります。
   歯周病は歯周病菌による感染症のため家族など他の人に感染します。
6. 歯周病は放置すると手遅れになることがあります。
   一度歯槽骨が溶かされてしまうとそれが自然回復することはありません。

まずは、歯周検査をしっかり行い治療計画を立てます。
概ね1週間に1回程度の通院をいただき、3～4カ月を目途に治療を進めます。
重度の場合は外科的処置を行わせていただきます。

歯周病は患者さんと歯科医師・歯科衛生士が協力しあってなおして いく病気です。
手術をすればハイ終わりというものではありません。
歯周病の治療は、口の中から歯周病の原因を取り除くことだけでなく、患者さんが自分の口のなかと全身の健康を保つ能力を獲得 し、それを一生続けられるようにすることがたいせつなのです。
治療の内容や期間は症状がどのくらい進んでいるかによって変わります、症状の軽いうちに治療に取り組めば、それだけ早くよく治ります。
歯周病のサインを感じたら、すぐに歯科医院に行きましょう。

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